エアコンを取り外すとき、
「どこから手を付けたらいいか分からない」「資格が必要?フロンガスってどうすればいいの?」
と不安になる方も多いはず。この完全ガイドでは、初心者でも安心して取り外しができるよう、必要な知識や手順、注意点を詳しく解説しました。これを読めば、費用を抑えながら安全にDIYできるはず。ぜひ読んで、自信を持ってチャレンジしてください!
Contents
● 完全ガイド:エアコン取り外しの所要時間と流れ
エアコン取り外しは、慣れている人なら2〜4時間、はじめてなら4〜5時間見ておくのが安心です。段取りをうまく組めば、安全にスムーズに進められます。
所要時間の目安
初心者で約4〜5時間、中級者なら3時間ほど。熟練者は2時間前後で完了します。ただし、建物の状態や環境によって増減することを考慮しましょう。
準備段階(30分〜1時間)
ブレーカーオフ、工具・安全装備の確認、周囲片付け。これだけでも実作業より時間がかかることがあります。
室内機の取り外し(1時間前後)
分解から配管・配線の切断まで。壁パネルを外す際は、内壁を傷つけないよう注意が必要です。
室外機取り外し(1時間前後)
高所や重さがネック。個人で持てない場合は手伝いが必要です。脚立使用時は安全帯必携。
配管・配線撤去と清掃(30分〜1時間)
壁穴のふさぎ、配管跡の清掃まで。コーキング剤などを使って済ませると、見た目もきれいになります。
この流れ通りに進めれば、無駄な動作が減りトラブルも少なくなります。作業ごとに時間配分を意識して段取りを立ててから作業に臨みましょう。
● 家庭用と業務用:DIYする前に知る違い
家庭用エアコンと業務用(天井埋め込みタイプなど)では、DIYの難易度や必要な資格が大きく異なります。
家庭用の特徴
壁掛けタイプで構造が比較的シンプル。重量は15~30kg程度で、片方だけでも持ち運び可能。工具も少なく済み、取り外しそのものは個人でも可能です。
業務用の特徴
重量が100kgを超えるものもあり、配管・配線が複雑。電気工事や配管ガスの取り扱いも高度になります。個人でDIYできる範囲を超えており、専門業者に依頼すべきです。
力仕事の違い
家庭用は2人いれば持ち上げ可能ですが、業務用はクレーンや専用工具、多人数体制が必要です。
資格面の違い
家庭用では取り外し時に資格不要ですが、電気工事やフロンガス処理が入ると資格が必要。業務用では資格なしで扱うのは違法です。
法令や安全の観点
フロンガスを回収せずに放出すると法律違反になります。家庭用でも「回収するなら有資格者による処理」が必要。業務用では最初からプロに任せないと許可されないケースが多いです。
● 知っておくべき資格と法律のポイント
エアコンをDIYする際、「何をするか」で必要な資格が変わります。違法行為や危険作業を避け、安全に進めましょう。
電気工事の範囲
コンセント差し込みタイプ(電源プラグ使用)の場合、電源OFFであれば資格不要。ただし、配線延長や端子台へ接続・切断する場合は、第2種電気工事士の資格が必要です。
フロンガス回収
フロンガスの回収・充填・点検には「フロン類取扱技術者」の資格が必要。家庭用でもフロンガスを回収せずに排出すると、大きな罰則や環境汚染につながるため注意が必要です。
業務用エアコンの場合
天井埋め込み型や大型業務用の場合、電気工事とガス回収の両方に資格が必要。自分でDIYすると法令違反になり、事業者罰の対象になることもあります。
法律の根拠
フロン排出抑制法や電気事業法が関連。エアコン内部にある冷媒を適正に取り扱わなければいけません。特にフロン類はオゾン層破壊物質です。
DIY対応の範囲
-
電気工事なし、差し込み方式で取り外す → 資格不要
-
フロン回収あり → 資格者にお願いする
-
業務用の場合 → DIY不可、業者依頼
目的別に「自分でやるべきか」「業者に任せるべきか」を明確に判断しておくと、あとから困りません。
● 取り外しに必要な工具と安全装備
安全・確実に作業を進めるには、準備が肝心です。手工具中心で進めましょう。
手工具
-
スパナ(10mm・12mm):配管ナットの着脱に必要
-
プラス・マイナスドライバーセット:室内機外装や小ネジに対応
-
プライヤー・電線カッター:配線処理用に活躍
安全装備
-
安全帯・ヘルメット:2階や高所作業時に必ず装着
-
軍手や滑り止め手袋:指先の保護とグリップ力強化
-
足場用ゴム足袋:脚立使用時の安定性向上
フロンガス回収キット
家庭用でも導入推奨。作業者が有資格者でなくても、回収キット+業者に手間なく依頼できます。環境保護の意識につながります。
その他便利小物
マーカー(配線識別用)、タイマー(休憩時間管理)、ゴミ袋(廃材・部品の整理用)、養生シート(床・壁の保護に)
電動工具は慎重に
ドリルやインパクトドライバーは便利ですが、強力すぎて部品損傷や怪我の原因になりやすいです。極力、手工具を優先してください。
● 作業前に確認しておくべき住宅環境
事前にチェックしておくと、思わぬトラブルを防げます。
周囲の片付け
家具・物干し等が邪魔にならないよう片付け。周囲で人が通りにくくならないよう注意。
ブレーカーの位置
作業中すぐに落とせる位置にあるか確認。もし遠い場合は作業効率が落ちたり、緊急時に対応が遅れることがあります。
室外機の周囲スペース
脚立・足場を安定して設置できるスペースを確保。高所作業の場合、数メートル以上離れてると危険です。
壁素材の確認
石膏ボード・木材など、壁の素材によりネジ留めの強度や施工手順が変わります。劣化具合も一緒にチェック。
フロン回収機設置スペース
屋内外で回収機を置く場所を確保。電源と水平な場所が必要です。ない場合、回収作業自体ができなくなります。
● 実践ステップ:取り外し手順と注意点
ここからは、実際に家庭用エアコンを取り外す手順を、順を追って詳しく説明します。以下の順序で安全・確実に進めましょう。
■ 電源オフとブレーカー切断
まず、必ず作業前にエアコン専用回路のブレーカーを落とします。室内ユニットのプラグ式ならコンセントを抜き、作業中に電気が流れていないことを確認してください。電源が入っていると感電や故障のリスクがあります。
■ 室内ユニットの取り外し
-
前面パネルを開け、フィルターを外す。
-
本体を浮かせる固定金具やフックをゆっくり外す。
-
配管カバーを取り外し、ナットをスパナで緩める。配管からフレア接続部を外す際はガス漏れに注意しながら作業しましょう。
-
ユニットを手で軽く壁から引き離し、床に置く際は広いスペースを確保してください。
■ 室外ユニットの取り外し
脚立を安定させ、室外機を安全に外します。
-
配管、ドレンホース、電線をナットやクランプから外す。
-
本体は重いため、二人以上で慎重かつ均等に持ち上げましょう。
-
地面へ置く際も丁寧に扱い、振動や衝撃を避けます。
■ フロンガスの正しい回収方法
家庭用でもフロンガス回収キット(有資格者が使うもの)や、専門業者に依頼しましょう。回収機がない場合、フロンガスを放出することは法律違反で罰則対象です。健全な資源管理と環境保護のためにも、専門家に任せるのが安心です。
■ 配管穴の処理と室内の清掃
取り外しが終わったら、壁の配管穴をコーキング剤やパテ材でふさぎます。その後、掃除機やクロスでカバー周り・床面を清掃し、作業が一目で終わったと分かるように整理整頓しましょう。
● よくあるトラブルとその対処法
DIYでエアコンを取り外す際に起こりがちなトラブルと、その解決策を詳しく解説します。
■ フロン漏れ・回収失敗
回収キットを使ってもシール不良や配管破損でフロンが漏れることがあります。その場合は、一度回収作業を中断し、有資格者の点検を依頼しましょう。フロン漏れを放置すると環境負荷も大きく、法律違反になる恐れがありますので、早めの対応が肝心です。
■ 室外機の重量によるケガ
室外機を無理に一人で持ち上げると、腰や足を痛めたり落下事故につながることがあります。必ず二人以上で持ち上げ、しっかり声を掛け合って動作を合わせましょう。また、滑りやすい地面では踏ん張りがきくゴム足袋を使用すると安全性が上がります。
■ コーキング・穴塞ぎの失敗
壁穴の処理が不十分だと、雨水や虫が侵入する恐れがあります。コーキング剤は専用ヘラで均一に塗り、しっかり乾かすことが重要です。乾燥時間の目安は製品によりますが、24時間以上置くと安心です。
■ 配線・端子の破損
配線カッターやナットを外す際にコードが傷つく場合があります。事前にマーカーで位置を記しておき、回す方向と締め付けトルクを確認して慎重に作業してください。もし切れてしまった場合は、電気工事士に修理を依頼するのが安全です。
■ 作業が止まってしまう原因
工具の不足、ブレーカー位置が遠い、配管が固着して外れないなど、計画通り進まないこともあります。そんなときは一度作業を中断し、現状を写真で記録。備えを整えてから再開すると、効率と安全性が向上します。
ChatGPT:
● 取り外し後の活用法と次のステップ
エアコンを取り外した後、「せっかくのスペースだからどう使おう?」と考えたくなるものです。ここでは、空きスペースの活用法や次に進むためのポイントを紹介します。
インテリアとして空間を再活用
取り外した場所は壁がスッキリとして、まるで新築のような爽やかさ!趣味のスペースに変えるのも◎。
-
棚や飾り棚に変身:木製の棚板を取り付け、小物や植物、写真立てを飾れば、温かみのある雰囲気に。
-
写真やアート壁として活用:フレームを壁掛けすれば、リビングのアクセントにもなります。
再取り付け前の下地作り
将来的に別の機器や新しいエアコンを付ける可能性があるなら、
-
配管穴の内部をシールし、防水性を高めておく
-
壁裏に補強材を挿入しておくと、また重いモノを付ける際に安心
した状態にしておけば、後での作業が格段に楽になります。
使用済み機器のリサイクル・廃棄
取り外したエアコンは、不用品回収業者やリサイクルショップに依頼できます。
-
リサイクル料金は約5,000〜10,000円が目安(機種や業者によって異なります)
-
フロン回収済みかどうか、事前に確認しておくとトラブルを防げます
新しい機器を取り付ける準備
次に取り付ける予定がある場合、
-
配管経路や穴位置を再確認し、設置に支障がないか確認
-
ブレーカー容量や配線状況も確認しておくと、新設トラブルを防ぎやすいです
プロ依頼の判断ポイント
以下のケースでは専門業者へ任せるのが◎:
-
高所作業が必要な2階以上の位置
-
重量のある室外機や業務用タイプの取り扱い
-
壁補修に技術が必要な場合(漆喰、タイルなど)
【まとめ】
DIYでエアコン取り外しを成功させるには、
-
所要時間と流れを把握
-
家庭用/業務用の違いを理解
-
必要な資格・法律を確認
-
安全に配慮した工具・装備で臨む
-
取り外し後の空間を活用し、次の一手を整える
一連の準備とポイントを押さえて進めれば、安心・安全かつコストも抑えた作業が可能です!